東北地方太平洋沖地震について

まず最初に被災され亡くなられた方々のご冥福を祈ると共に、
被災された皆様へお見舞いを申し上げます。


さて一部情報では電話が通じるようになった県庁や市役所、社会福祉協議会
「ボランティアに行きたい」「救援物資を送りたい」といった電話が24時間引っ切り無しに掛かっているほか
一部学生団体が被災地に入り活動しているということです。


私は現在求職活動中で車の免許しかもっていない上、阪神淡路大震災の経験もありません。
ただ、現在わかっている情報を統合した上で今必要であると思われることについて書こうと思います。


まず、最初に現在被災地では救助、遺体搬出、通路を作る為の瓦礫撤去、救援物資の搬送が行われています。
これらの作業は高度に訓練された方で無いと基本的に行う事は出来ません。
今後もう少しすると復興という段階に入りますが、まずはインフラの整備、仮設住宅の建築、本格的な瓦礫の撤去、遺体の埋葬が中心になります。
これらの作業も上記作業と同様に高度に訓練された方で無いと基本的には出来ません。
その上で言える事は現在政府や被災した自治体などから依頼が来ていない方々は被災地に行っても出来ることが無いということです。
例えば今簿記、運転免許(AT限定)のみを持っている被災地域に初めて行く人が「私は資格を持っている」と言って被災地に行って「何か出来る事は?」と言っても出来る事はないです。
なぜかと言えば簿記が必要になるのはもっと後であり何より被災地にも簿記を持っている人はたくさん居ます。
そして運転に関しても今必要なのは土地勘と大型、牽引と言った大量輸送を担える能力でありAT限定しか持って居ない人に用はありません。


それでも、「被災地で役に立ちたい」と思う方も居るでしょう。
私も無い知恵を絞り、土地勘が無く資格も無く食料や寝所も現地任せの人間がボランティア(仕事でも)で役に立てる仕事を考えある結論に至りました。


それは電話番です。


先ほど書きましたが被災地には「ボランティアに行きたい」「救援物資を送りたい」と言う電話が引っ切り無しに掛かってきています。
そして、自動音声化は色々な都合で不可能であると推察される為現場の人が仕事を中断してその電話を取り場合によっては悪くも無いのに怒られ謝ると言う状況に陥っています。
本来他所からそんな人員を調達することが被災地にとってどれだけ愚かなことか少し考えればわかると思います。
しかし、さらに愚かなことに現在そういったことに人員を割かなければいけない状況です。
その上で地元職員が本来の仕事ができるようにする為に自分とほぼ同じ立場の被災地域外の方々の電話を受け謝ることが出来ると言うのでなければいけません。
そして、数ヶ月、下手をすれば年単位で善意を断り続けることになるでしょう。それでも出来ると言うのであればお住まいの地域の社会福祉協議会などに「私は24時間掛かってくる電話を全て受け止め被災地の事情を説明し謝り続けれます。どうか今すぐ被災地に行かせてください。」と言ってください。
まぁ100%今は行かないでくださいと言われるでしょうが・・・


つまり、何が言いたいかと言うと現地は皆さんが思っている以上に辛い状況です。
そして、当たり前のように電話が通じることから大丈夫だと早合点する向きもありますが、電話線も限りある資源であり緊急通報や現地での連絡をあなたが掛けた電話が原因で使えなくする危険も多々あります。


「被災地のために何かをしたい」というのは痛いほどわかります。
しかし、その思いを行動に移した結果本来必要ではない人員を用意する必要に迫られたり、電話回線を逼迫させたりさせた結果救えるはずの命を救えない状況に陥れる事は本意ではないと信じています。


今はその気持ちをぐっと堪え被災地のいち早い復興を祈ってください。
私も少しでも早く仕事を見つけてお金を稼ぎ少しでも義捐金が送れるように頑張ります。
そして、いつか被災地であなたの力が必要になるときが来るかもしれません。
そのときは被災地のために頑張って欲しいと思います。


また、現在無許可で被災地域外から被災地に入っている団体はすぐに被災地から出てください。
支援物資は被災者の為のものであなた達の為のものではありません。
支援物資も限られた資源でありそれを外部から来た人間がいたずらに食い潰す事はあってはならないことです。
そして、流通や交通も被災者を最優先とするものです。
そのことを肝に銘じていただきたいと思います。


PS
Google本田技研が協同で通行できる道路地図を作っていますがあれは公的に認められた救援組織や被災者が使う為のもので被災地域外から非公式のボランティアが被災地に行く為のものではありません。
また、Ustreamニコニコ生放送radikoでの放送は基本的に被災者の為のものです。
1人でも多くの方がそのことを了承していただけることを祈ります。